「クロスプレイ東松山」 ハイドロブラスト『ケアと演技』

「クロスプレイ東松山」 ハイドロブラスト『ケアと演技』 

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パーキンソン病を患っていた実父の生活に10余年寄り添った在宅介護チームの「ケアの技術」に感銘を受けたアーティストの竹中香子は、父の死と「ケア」に改めて向き合うため、埼玉県東松山市の高齢者福祉施設にアーティストが一定期間滞在するプロジェクト「クロスプレイ東松山」に参加する。そこで利用者と介護者と共に過ごす時間の中で、自身が長年取り組む「演技」と「ケア」の重なりを見出していく。

誰かをケアするとき/演じるとき、自分と異なる相手とどのように関わり、想像することができるのか?

2024年5月に東京・有楽町で初演を迎え話題を呼んだ本作が、早くも堂々再演!さらに、今回の再演にあたり竹中は、デイサービス楽らくに再訪・滞在、施設職員に向けた上演を行い、共に滞在を振り返る。「楽らく」バージョンはそのプロセスを経て、さらに進化するだろう。竹中と盟友・太田信吾の身体と演技の交差、音楽家の島崎智子と服部将典によるピアノとコントラバスの演奏と共に「ケア」の根源を巡るパフォーマンスの旅が、原点の場所から、いま再び幕を開ける。

 

 

【アーティストコメント】

私はフランスの公共劇場を中心に俳優として数多くの作品に関わってきましたが、ある時、劇場にきてもらうのではなく、自分から動かなければ出会えない観客層がいることを痛感しました。演劇界の外に出てみようと、昨年度参加した『クロスプレイ東松山』で、介護士さんや利用者さんと過ごした時間は、「私たちは同じものをみて、違うことを感じている」という至極当たり前のことに対する葛藤と戸惑いの連続でした。何に価値を感じ、何に希少性を感じるのか。その背景に潜む断絶と向き合い、「違い」を恐れるのではなく、歓迎したい。今回は、作品と一緒にデイサービス楽らくに帰ります。平日はたくさんの利用者さんで賑わう福祉施設が「劇場」になる日をぜひ見届けにきてください。(竹中香子)

 

 

【公演日時】

2025年4月12日(土)11:00/15:00

2025年4月13日(日)11:00/15:00

開場・受付開始:開演の30分前

上演時間:約75分

 

 

【リラックスパフォーマンス情報】

このパフォーマンスでは、皆様にリラックスした環境で鑑賞いただけるよう、下記の内容を実施いたします。そのほかにも、事前に知らせておきたいことや気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

・受付等で筆談対応可

・上演中の会場からの出入り自由

・会場内の照明は、完全に暗くはなりません。

・突然大きな音が出る場面はありません。

・介助者(付添人)の方1名はチケット料金無料(*)

・きこえない・きこえにくい方のための上演台本貸出(*)

・外に出やすい席、車椅子での鑑賞スペースあり(*)

(*)チケットを購入後、予約した公演日の2週間前までに下記問い合わせ先宛にご連絡ください。ただし、定員に達し次第受付を終了しますので、予めご了承ください。

 

 

【会場】

デイサービス楽らく(埼玉県東松山市下唐子1574-1)

・公共交通機関の場合:東武東上線「森林公園駅」/南口からデイサービスまで徒歩30分

 ※森林公園駅から発着するタクシーの台数には限りがありますのでご注意ください。

 北口からも発着しますので、あわせてご利用ください。

 ※12日(土)のみ東武東上線「東松山駅」東口から最寄りのバス停「大塚」までの市内循環バスが運行しています。

 行き:東松山駅東口ー大塚 10:10発-10:20着/14:30発-14:40着

 帰り:大塚ー東松山駅東口 12:42発-12:59着/17:32発-17:51着

・お車の場合:会場の駐車場をご利用いただけます。台数に限りがありますのでご了承ください。

 満車の場合は近隣の駐車場をご利用ください。

 

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【チケット・取り扱い】

東松山市・比企郡在住者限定チケット:2,000円 *当日要身分証提示

一般:3,000円

 *全席自由席

 *当日券の販売は予定しておりません。

 *鑑賞は10歳以上推奨

予約:Peatix・電話にて受付

「東松山市・比企郡在住者限定チケット」先行発売開始:2月21日(金)12:00

一般発売開始:3月1日(土)12:00

・Peatix:https://hydroblast-ca-2.peatix.com/

・電話:050-5369-5637(10時-19時)

 

【問い合わせ】

お問い合わせ(bench)

電話:050-5369-5637(10時-19時)

メール:info@bench-p.com

 

 

【ハイドロブラスト】

2019年に、映画監督の太田信吾が映画と演劇作品を手掛ける団体として設立。2022年より、俳優としてフランスと東京の2拠点で活動する竹中香子がプロデューサーとして加入。企画ごとに役割を規定し、複眼的な作品創作を目指す。2024年舞台『最後の芸者たち リクリエーション版』は、太田と竹中の共同演出作品として、Festival d’Automne à Parisのプログラムとしてパリ日本文化会館で上演される。最新作映画『沼影市民プール』は、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2024(チェコ)にて「First Cut+ Works in Progress Award」 を受賞、2025年度全国公開を控える。

 

 

【クロスプレイ東松山】

高齢者福祉施設デイサービス「楽らく」にアーティストが滞在・宿泊し、リサーチや作品制作を通して、利用者や職員と文化的な交流をはかるプロジェクト。ケアの現場にアーティストが滞在することにより、同じ場所にいる利用者や職員の時間と、アーティストの時間が交わることを重視する。例えば利用者の空き時間にアーティストが話をしたり、アーティストのクリエーションを利用者が見学するなど、アーティストが施設で「すごす」ことを大事にすることで、双方向の対等なコミュニケーションが生まれる場づくりに取り組む。ハイドロブラストは、24‐25年度アソシエイトアーティストとして参加している。https://note.com/crossplay

 

【クレジット】

作・演出:竹中香子

出演:太田信吾、竹中香子

脚本編集協力:萩原雄太(かもめマシーン)、太田信吾

稽古観察:宮崎晋太朗、大崎晃伸

音楽:島崎智子、服部将典

制作:佐藤瞳

宣伝デザイン:内田美由紀(NORA DESIGN)

協力:株式会社デューズ

企画制作:一般社団法人ハイドロブラスト、一般社団法人ベンチ

 

「クロスプレイ東松山」企画:武田奈都子(保順会)、藤原顕太(bench)、武田知也(bench)

主催:一般社団法人ハイドロブラスト、医療法人社団保順会、一般社団法人ベンチ

助成:公益財団法人 福武財団 アートによる地域振興助成(2024年度)

後援:東松山市、東松山市教育委員会

 

 

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