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Short film

「ソーラーボートの作り方 〜漂着プラごみで試作編〜」How to make a solar-powered boat : Prototype using drifting plastic (2023)

Documentary/ 2023/ Japan,Korea/ 4K/ Stereo/ Color/ 20min

日本一海洋プラごみが流れ着く対馬。「ゴミを使ってボートを作る」料理人による斬新なアップサイクルの挑戦を活写するドキュメンタリー

 

九州と朝鮮半島の狭間にある国境の島、対馬は約9割が山林部で多くの絶景ポイントがあり、深い青と緑の、他にはない荘厳な景色で人気を博している。 この自然豊かな島を近年、脅かしている存在がある。海岸に流れ着く大量の海洋漂着ごみがそれだ。 その多くは韓国や中国など大陸から流れ着いたものとみられている。 本作の主人公・かのうさちあ氏は、対馬の漂着ごみを活用しガソリンいらずの太陽光で給電・走行ができる自家製ソーラーボートの制作を実施。 さらに完成した船で対馬から最短距離約50キロ先にある韓国・釜山の人たちと交流を試みる。 一見無謀にみえるが、自分なりの仕方で環境への取り組みを試行錯誤しながら実践し続ける主人公の取り組みを見つめた。

 

 

[あらすじ] 学生時代に反原発運動に身を捧げて来たかのうは、その活動の挫折の経験から、「反対」と声を上げることよりもできることを実践する尊さを学び、自転車発電や無農薬の野菜づくり、太陽光発電のみで走行する自家製ソーラーキッチンカーの制作など、多岐にわたる「実践」と「実験」を積み重ねてきた。そんな彼は最近、 長崎県の対馬に注目をしている。“国境の島”として知られるこの島では最近、原子力発電に伴って出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる“核のごみ”の最終処分地としての選定に向けた調査を受け入れるか否か、にわかに議論が紛糾しているのだ。彼はキッチンカーの出店を休み、対馬を訪ねることを決意する。奇しくもそれは福島で汚染水の放出が正式に決定した直後。訪れた対馬で住民らと対話を重ねるなか、分断化が進む社会に交流の機会をもたらすべく、漂着ごみを使ったボートの制作を決意したかのう。果たして彼は無事にボートを完成させ、目的を果たすことができるのか?!

 

 

出演:かのうさちあ    

立花勝明 최진혁 권준혁 강지준 임수완   

釜山外国語大学 日本語融合学部の皆さま 対馬市の皆さま     

 

 

監督・撮影・編集:太田信吾

プロデューサー:川津彰信

アソシエイトプロデューサー:竹中香子

制作協力:ハイドロブラスト スタジオモンジャクシン スタジオ幸屋

撮影協力:麦の家 BLUE SKY CAMPER PROJECT 株式会社

協力:有楽町アートアーバニズム YAU 一般社団法人ベンチ 移動販売トッキ 花野恵介 須江洋輔 関久雄 加納家のみなさま 細見大悟  徳井和美 岡崎慎一 中江 敏幸 前田 渉 すずき産地 1988年北海道泊原発の運転に抗議した若者のみなさま ほか

助成:川村文化芸術振興財団

アートディレクション:竹中香子

宣伝デザイン:内田美由紀(NORA DESIGN)

制作プロダクション:幸屋

文化庁 「ARTS for the future!2」 補助対象事業

 

 

 

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