Documentary / 2012 / Japan / HD / Color / 119min
2010年12月、かけ出しの映画監督の太田は、ひとりの友人を自殺で亡くした。彼の名は増田壮太(そうた)。かねてより壮太とバンド仲間の冨永蔵人(くらんど)を撮影していた太田にとって、そのショックは大きかった。10代のバンドコンテストで優勝するほど音楽の才能に恵まれ「ミュージシャンになる」という強い夢を持っていた壮太がなぜ———。一方、壮太に誘われバンドを組んでいたものの、何がやりたいのか自分でも分かっていなかった蔵人は、徐々に壮太と袂を分かち、就職することで自分の居場所を見つけはじめる…。
2000年にロックバンド“おきゃんぴー”を率いて、日本一の10代を決めるバンドコンテストであるヤマハ音楽振興会主催の『TEENS' MUSIC FESTIVAL』で全国優勝を成し遂げるなど数々の賞を受賞したミュージシャン増田壮太。若くして将来を嘱望された増田だったが、その後はプロデビューを目指すも機会に恵まれず、生きること自体に煩悶していた彼は、2010年12月に自ら死を選んだ。享年27歳。 増田が作った楽曲は生前には世に出ることはなかった。しかし彼の死後、ミュージシャン仲間に才能を認められていた彼の楽曲は、タニザワトモフミが所属するバンドSPACE LIKE CARNIVALでカバーされるなど、各方面で影響を与え続けている。 そんな増田壮太を生前から撮影し、彼の自死も含めて描いたドキュメンタリー映画。
配信
コメント
谷川俊太郎(詩人)
〈あらすじ〉に要約できない、細部からもこぼれ落ちる、虚構の手練手管も役に立たない、生きるという事実が、逆説的に映像を支えている。
長澤まさみ(女優)
自分が自分で無くなる瞬間。誰にだってある自由。 ただそこにある事に満足出来なくなったとしても、その世界をどう見るかは自分次第。それは大変なんかでは無くて、本当はすぐそばにあるはずの小さな喜びを大切にして生 きたいという優しく穏やかな心が迷い、旅をしているのだと思います。 小さくも大きくなれる可能性に揺れながら。
受賞/招待
山形国際ドキュメンタリー映画祭2013(日本)アジア千波万波部門
ニッポンコネクション2014(ドイツ)
台湾国際ドキュメンタリー映画祭2014(台湾)
ジョグジャカルタ国際ドキュメンタリー映画祭(インドネシア)
香港インディペンデントドキュメンタリー映画祭(香港)
KINOTAYO現代日本映画祭(フランス)
Seoul Independent Documentary and Video Festival (韓国)
THE SAD & BEAUTIFUL WOLRD(ベトナム)
スタッフ
製作・監督・脚本・撮影・編集:太田信吾
フィクションパート撮影:岸建太朗
録音:落合諒磨
音楽:青葉市子
制作:曲淵亮、本山大
共同プロデューサー:土屋豊
キャスト
増田壮太、冨永蔵人、太田信吾、増田博文、増田三枝子、坂田秋葉、平泉佑真、有田易弘、井出上誠、坂東邦明、吾妻ひでお、安彦講平、他
関係者
製作:MIDNIGHT CALL PRODUCTION
配給:ノンデライコ
Director
Ota Shingo
Synopsis
Film Festival
Yamagata International Documentary Film Festival2013 (Japan)
Taiwan International Documentary Film Festival 2014 (Taiwan)
Hong Kong Independent Documentary Film Festival (Hong Kong)
Kinotayo International Film Festival (France)
Nippon Connection (Germany)
Seoul Independent Documentary and Video Festival (Korea)
Festival Film Documenter (Indonesia)
THE SAD & BEAUTIFUL WOLRD (Viet Nam)