今年度、一般社団法人ハイドロブラストでは長野県天龍村の「柚餅子(ゆべし)食文化調査・魅力発信事業」(文化庁2024「食文化ヒストリー」創出・発信モデル事業)の映像制作を担当しています。
成果報告のシンポジウムに代表の太田信吾がパネリストとしても参加をします。
当日、youtubeで生配信をします。興味のある方、ぜひご覧ください!!
日時:2025/2/19(水) 10:00〜13:00
場所:夢工房 左閑辺屋(天龍村神原2167-2)
参加費:1,500円(お弁当代)
定員:先着20名
予約・お問い合わせ:天龍村役場地域振興課 ☎︎0260-32-1023
演技指導を一切しない演劇ワークショップ vol.1
企画開発の練習と実践
〜フランス国立演劇学校の演劇教育をベースに、俳優が主体的に企画開発をし、プレゼンしてみる!〜
ハイドロブラスト教育事業部担当の竹中香子です。
2021年、フランスでの3ヶ月間の研修と3箇所の教育機関での演劇教育実習を経て、「創作を支える『コミュニケーション力』を育てる」俳優教育論を書き、フランス演劇教育者国家資格を取得しました。以降、俳優活動のかたわら、「演技指導を一切しない演劇ワークショップ」をさまざまな場所で開催しています。私自身、フランスの国立演劇学校にて、演劇教育を3年間受けたのですが、卒業時にわかったことは、ただひとつ、「いい演技は可変」であるということでした。例えば、ある一人の演出家にとって、彼が求める「いい俳優」を目指すことはできますが、すべての演出家にとって、「いい俳優」を目指すことは並大抵のことではありません。なぜなら、パフォーミングアーツにおける表現形態は非常に多様だからです。
しかし、「いい演技が生成されるプロセス」をワークショップの中で考えていくことは可能です。私は、このプロセスに、「提案」と「相談」が必須だと思っています。外国語を学ぶように、創作で必要な「コミュニケーション力」を取得することを目的としたワークショッップを展開しています。演出家、俳優、そして、技術スタッフ、立場は関係なく、創作に関わる全ての人にむけて、意見ではなく「提案」、指示ではなく「問い」、そして服従ではなく「傾聴」を促せるような「コミュニケーション力」を思考します。そして、どんな創作現場においても、「いい演技」が生み出される土台としての「コミュニケーション力」を軸に、さまざまな分野の方と協働し、教育について考えていきたいと活動しております。
そして、第一回のテーマは、「企画開発」です。
フランスの国立演劇学校では、俳優教育課程で、自分の作品を企画して発表する、という授業があります。演出家志望だけでなく、俳優志望であったとしても、若い俳優たちひとりひとりが、企画書を書くところから、自身の名前で作品を発表するプロセスを悪戦苦闘しながら実践します。自身の関心、出生やアイデンティティに関わるもの、また、自身のコンプレックスを出発点にしたものまで、さまざまな企画に出会ってきました。自分の企画を考えることは、ひとりひとりが俳優としてではなく、「アーティスト」として自分の芸術への視点を育むものであり、また、俳優であっても、自身の芸術的こだわりを持っていいのだ、と自覚する時間でもありました。また、企画開発の練習は、自身の作品創作だけでなく、俳優として、誰かの作品に関わる時の「提案」の練習にも最適です!
【対象】
俳優
企画開発に興味のある方
自身の企画をブラッシュアップしたい方
演劇に興味のある方
フランスの演劇教育に興味のある方
※企画開発のプロセスのなかで、いくつかの「演技」をつかったワークを行いますが、演技の経験を問うものではありません。
※レクチャーのみの参加も可。
【日時】
1日目:3/19(水)19時〜21時30分 フランスの演劇教育に関するレクチャー
2日目:3/20(木・祝)13時〜19時30分 企画開発ワークショップ
【場所】
浦和コミュニティセンター
(浦和駅東口より徒歩1分 浦和PARCO内「コムナーレ」10F)
【参加費】
通し参加:5,000円(定員:10名程度)
1日目のみ参加:2,000円
【申込】
※定員に達し次第、受付を終了する可能性があります。
【講師プロフィール】
竹中香子 プロデューサー・俳優・演劇教育
2011 年に渡仏。日本人としてはじめてフランスの国立高等演劇学校の俳優セクションに合格し、2016年、フランス俳優国家資格を取得。パリを拠点に、フランス国公立劇場を中心に多数の舞台に出演。2017年より、日本での活動も再開。俳優活動のほか、創作現場におけるハラスメント問題に関するレクチャーやワークショップを行う。2021年、フランス演劇教育者国家資格を取得。主な出演作に、市原佐都子作・演出『妖精の問題』『Madama Butterfly』。太田信吾との共同企画、映画『現代版 城崎にて』では、プロデュース、脚本、主演を担当し、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022 にて優秀芸術賞を受賞。2024年初戯曲を執筆し、YAU CENTERにて『ケアと演技』を上演。太田信吾との共同演出作品『最後の芸者たち』は、Festival d’Automne Paris 2024のプログラムとしてパリで上演される。初の長編映画プロデュース、太田信吾監督作品『沼影市民プール』が、全国公開を控える。「演技を、自己表現のためでなく、他者を想像するためのツールとして扱うこと」をモットーに、アートプロジェクトの企画を行う。 映画美学校、座・高円寺劇場創造アカデミー、講師。
主催:一般社団法人ハイドロブラスト
「Cinema at Sea - 2025 インダストリー・ピッチング・フォーラム」参加プロジェクトが発表され、昨年参加の映画『沼影市民プール』に続き、2年連続で太田信吾監督最新作『煙突清掃人』が選出されました!
2025年2月27日から3月1日まで開催されるインダストリー・フォーラムの一環として実施され、各国から集結した豪華なデシジョンメーカーたちの前で、英語でピッチングを行います。今回のピッチング・フォーラムでは、環太平洋地域を含む13の国と地域から、多様なストーリーが集結。フィクション長編10作品、ドキュメンタリー長編8作品が選出されたそうです。
Logline:Yoshio, 85, is a chimney sweeper unwilling to retire despite declining work. He meets Kenta, whose bathhouse was damaged in the Noto earthquake, and vows to repair its chimney as his last job.
Director:Shingo Ota
Producer:Kyoko Takenaka
Production Company:Hydroblast Inc.
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