BUGと一般社団法人ハイドロブラストでは、「家」でのケアにフォーカスした、インスタレーション作品「サテライト・コール・シアター」を来年夏の発表に向けて制作します。
このたび、同作品の焦点となる「家」でのケアに関するご経験を元にした物語を語っていただける方を募集します。
参加者には、会期中に会場=コールセンターに電話をかけ、自身のケアに関する物語を語っていただきます。その物語に耳を傾けるのは、コールセンターの職員=会場に訪れた観客です。
はたして、東京の真ん中で見えないことになっている「家」に閉じ込められた物語たちは、観客たちにどのように響き、届けられるでしょうか。
プロ・アマ問わず、何かを表現してみたい、自身のケアの物語と出会い直し、共に考えてみたい「ホーム・ケアリスト」の方々からのご応募をお待ちしています。「サテライト・コール・シアター」メンバーとして、この作品を一緒につくってくださるみなさんとの出会いを楽しみにしています。
詳細はこちらから:https://bug.art/exhibition/crawl-takenaka/
このプロジェクトは、「家」でのケアに従事する人々が抱える問題を可視化し、社会における「見えない痛み」に焦点を当てることを目的としています。観客がコールセンターの職員として「物語」を受け取る立場になることで、ケアに関する新たな視点を得るとともに、これまで無視されがちだった「ホーム・ケアリスト」たちの声に耳を傾け、家庭でのケアを再評価し、社会全体の理解とサポートの輪を広げることを目指します。また、「サテライト・コール・シアター」で生まれた物語たちは、来年以降、俳優たちによって演じられ、パフォーマンス作品につながっていくことを目標としています。
創作に向けてのプレワークショップ(2回予定)への参加。
ナラティブパートナーとの個別セッションを通じ、15分ほどのケアに関するモノローグを創作・執筆。(計6回予定/1回あたり45分〜1時間程度)
「サテライト・コール・シアター」会期中、1日2回15分ほど電話にてモノローグを話していただきます。(ペンネーム・匿名での参加も可能/電話料金がかかる場合は主催者負担 ※通信料は参加者負担となります)
ナラティブパートナーは、ホーム・ケアリストたちのモノローグ執筆過程に、メンター(相談相手)として寄り添うことが一番の仕事です。自らの経験値からアドバイスをするのではなく、あくまでも「傾聴」と「対話」を通して、ホーム・ケアリストたちの自発的な創作をサポートする役割です。また、編集者/ドラマトゥルク的な役割も兼ね備えています。「サテライト・コール・シアター」の期間中、ホーム・ケアリストたちが当事者として自身を「演じ直す」ことを踏まえ伴走します。(個別セッション6回のうち、前半3回は対話、後半3回はモノローグ執筆というイメージです。)
本作のナラティブパートナーは下記の5名です。
内橋華英・・・文筆家
佐々木将史・・・編集者
田村かのこ・・・アートトランスレーター
萩原雄太・・・演出家
南野詩恵・・・劇作家・演出家・衣裳作家
12月26日(木) 応募〆切
2025年2月 全体ワークショップ
2025年3月〜6月 個別セッション(月に2回を予定しています)
7月4日(金)〜21日(月・祝) 「サテライト・コール・シアター」
[応募締切] 12月26日(木)(※18時まで)
※募集人数を超える応募があった場合、応募いただいた内容を元に審査を行います。
※必要に応じて、オンラインで面談をさせていただく場合がございます。
※1月10日(金)までに参加の可否をご連絡いたします。