この度、「First Cut Lab Japan* 2023」参加企画『沼影市民プール』(プロデューサー:竹中香子/監督:太田信吾)が、2024年6月30日(日)~7月2日(火)にカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2024で開催されたピッチ・プログラム「First Cut+(プラス)Summer Edition 2024」にて、日本企画としては初となる「First Cut+ Works in Progress Award」を受賞しました。
【受賞コメント】
竹中香子 Kyoko TAKENAKA
プロデューサー(一般社団法人ハイドロブラスト)
カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭での経験は、今回が初めての長編プロデュースとなる私にとって、大変貴重なものでした。私は、10年近くフランスで演劇に関わっていましたが、太田監督と短編映画『現代版城崎にて』を制作したことをきっかけにプロデューサーとなりました。『沼影市民プール』は、First Cut Lab Japan 2023に選出いただき、国際映画祭のプログラマーやプロデューサーから国際的な視点で多様なフィードバックをもらいました。ピッチングで、私たちのチームが完全なインディペンデントであること、そして、低予算で製作した作品ではあっても、映像芸術として絶対的な自信を持っていることをお伝えし、このような賞を頂くことができたのは、ひとえに太田監督の作品の力であり、彼が社会に投げかけた問いが、国境を超えて伝わったと肌身で感じる出来事でした。世の中は、インディペンデントでなければ撮影できない現実で溢れています。そして、世の中で見えないことにされている現実を、あえて現出させることは私たちアーティストの使命です。この映画に関わってくださった全ての方々に感謝の意を表明するとともに、映画完成まで邁進していくことを誓います。