ハイドロブラストのプロデューサー・俳優である竹中香子の初著書『ケアと演技』が、2026年11月24日(火)、医学書院「ケアをひらく」シリーズより刊行されます。
ここ数年にわたって取り組んできた「ケアと演技」というテーマを、一冊の本にまとめました。担当編集者の石川誠子さん、白石正明さんとともに、まるでひとつの作品を創作するように、約1年間かけてつくりあげた一冊です。
演技とは、何かを隠したり、自分を大きく見せたりするためのものではなく、私たちが他者と共に「いる」ためのインフラなのではないか。
そんな問いを出発点に、フランスでの俳優経験、日本の高齢者施設での実践、父の介護、そしてさまざまな人々との出会いを通して、「演技」と「ケア」の関係を探っていきます。
表紙のデザインを手がけたのは、オードリー若林正恭さんの『青天』も担当した太田侑子さんです。
現在、Amazon、楽天ブックスなどで予約受付中です。ぜひお手に取っていただけましたら幸いです。
『ケアと演技』
著者:竹中香子
出版社:医学書院
シリーズ:「ケアをひらく」
発売日:2026年11月24日(火)
定価:2,200円(税込)
判型:A5判相当
ページ数:232ページ
ISBN:978-4-260-06823-9
私たちはもう、「本心」という演技をやめてもいいのではないか?
強い意志があれば、なんでも乗り越えられると思っていた。
しかしパリでの俳優修業中に感じた不具合、日本の高齢者施設での衝撃の滞在経験、父の介護、そしてクリエイティビティあふれるケアワーカーたちとの出会いを通して、著者のアイデンティティは揺らぎ始めた。
そして気づく。
強い意志、揺らぎない自己であろうとすればするほど、孤独になってしまう現実に。
「演技」と「コミュニケーション」をめぐる壮大な旅が、ここに。
はじめに 「あなたは la volonté が強すぎる」事件
序 自己(と思っていたもの)
第1章 なぜ「演技」は嫌われるのか
第2章 演技の武者修行をしにフランスへ
第3章 俳優の身体は誰のもの?
破 他者(による揺らぎ)
第4章 福祉施設でのアーティスト・イン・レジデンス
第5章 パーキンソン病だった父の介護と出会い直す
第6章 全部本当でなくていい場所
急 関係(としての再編)
第7章 いかにして共にいるか
第8章 応答とは何か
第9章 応答へのインフラ――「第三の空間」をつくる
おわりに 世界が複数になった日