元宝塚歌劇団の演出家、上田久美子さんの退団後初の自主企画『寂しさにまつわる宴会』に、竹中香子が出演いたします。
1月24日から2月3日まで、蒲田温泉2階の宴会場で上演されますので、お誘い合わせのうえ、ぜひお越しください。
公演のチケットで、都内でも黒湯の温泉として有名な蒲田温泉のお風呂にも入れます!
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作・演出・出演 ▷ 上田久美子
出演・創作コラボレーター ▷ 竹中香子 三河家諒
演出家・上田久美子は、風呂上がりの人々と皆で飲み、くつろぎ、余興の芝居を見る、宴会形式の演劇を作りたいと思っています。
芝居は、端役の役者と一人の労働者の物語。彼女たちは存在しているのに人は誰も彼女たちを見ない。寂しさが、至芸を生んでいく神話のような物語でもあります。
昭和から続く蒲田温泉の宴会場を、最後には演劇的異空間に変えていくことができるでしょうか。
宴会の司会をつとめる上田久美子は元宝塚歌劇の演出家、芝居に出演する竹中香子は実験的な作品などでフランスでも活動する俳優、同じく芝居に出演する三川家諒は大衆演劇とよばれる古来から伝わる旅芝居の重鎮です。手前味噌ながら、それぞれの世界では先頭を走ってきた豪華メンバーなのです。
でもこの三人は「混ぜるな危険」です。全く違う世界で生きる三人が一緒に作品をつくることは、簡単ではない。価値観の合う仲間で作る純度の高い作品ができるかわからない。でも、それって本当に無理なのか知りたくて、上田久美子はこの宴会形式の演劇を作ります。多様性とか世間では叫ばれていますが、それは「心地悪さ」の存在を許すこと、違いをそこにおいたまま同じ空間で、飲み、食べ、生きることだと思っています。
演劇の研究者だったり、だれかのおっかけだったり、温泉に入りにきた大田区民だったり、バラバラな皆さんと、この社会の寂しさを囲んで“宴会”をしたいです。
この“宴会”は、上田久美子が初めて企画・主催する公演となります。
蒲田温泉 2階 宴会場
〒144-0053 東京都大田区蒲田本町2丁目23-2
蒲田温泉公式website ▷ https://kamata-onsen.com
営業時間 10:00~24:00
全席自由席/軽食やおつまみなどを楽しみながら観ていただける席もございます!
料金(税込・入湯料¥550込み)
初日割 ¥4,000(1月24日(金)19:00の回)
一般 ¥4,500
大田区民割 ¥3,500(要証明)
U25 ¥3,500(要証明)
チケット購入:Peatix(事前精算)
https://banquetforavoid.peatix.com
その他詳細はこちらから
太田信吾監督作品『秘境駅清掃人』が、こどもからシニアまで障害のある人も、ない人も、日本語が母語でない人も、みんなで集う場をつくるユニバーサルな映画祭『まるっとみんなで映画祭2025』信州監督特集で上映されます!太田監督のトークもありますので、ぜひ軽井沢にお越しください。
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昨年の大好評企画続編!
信州出身の太田信吾監督と三好大輔監督の作品に加え、まるっとみんなの調査団有志メンバーで製作した『ドキュメント軽井沢』も再上映!
深く知る町と信州の今昔。
『秘境駅清掃人』
自閉症をもつ愛知県在住の髙橋祐太さんは、休みの度にローカル線に乗って長野県南端まで出向き、大好きな秘境駅をボランティアで清掃して回っている。その活動はやがて地域の人から注目を集め、秘境駅間を利用したトレイルライドや、観光列車の企画も動き始めた。高橋さんの取り組みを追う中で、天竜川流域の秘境駅周辺の豊かな自然環境と、人が主体的に行動を起こすことでもたらされる、ささやかだけれども尊い社会変革を描く。
信州監督特集上映会//
深く知る町と信州の今昔//
日程|1月18日 (土) 13:30-16:10
会場|軽井沢町中央公民館 講義室
監督| 太田 信吾
料金|一般:1,000円(前売)/ 1,500円(当日)
その他(22歳以下/75歳以上/障害者) :500円(前売)/1,000円(当日)
未就学児・介助者:無料
回数券(5枚セット): 4,000円
詳細|https://theatreforall.net/join/eigasai25_shinsyu/
2024年12月15日の読売新聞に映画『煙突清掃人』に関しての記事が掲載されました!
読売新聞オンラインから全文お読みいただけます。
84歳「煙突屋」密着映画 墨田の銭湯短編版上映へ 消えゆく風景「今記録」
2023年度、ハイドロブラストプロデューサー竹中香子が、公募アーティストとして参加した「クロスプレイ東松山」に、2025年度は、アソシエイトアーティストとして関わらせていただきます。
「クロスプレイ東松山」は、高齢者福祉施設に年間を通じて様々なアーティストが滞在し、施設を拠点にした作品制作等の活動を通して、利用者や職員と文化的な交流をはかるプロジェクトです。
2024-2025プログラムでは、竹中香子が滞在の経験を踏まえて創作された演劇作品『ケアと演技』(2024年5月初演)を、職員向けにデイサービス楽らくで上演。鑑賞後にはアーティストと職員の対話の時間をつくります。
また、一般観客向けにも公演を開催し、「クロスプレイ東松山」の取り組みを広く共有する機会とします。
詳細はこちらから
アーティストコメント:
みなさん、こんにちは。ハイドロブラストプロデューサー、竹中香子です。私はフランスの公共劇場を中心に俳優として数多くの作品に関わってきましたが、ある時、フランスの客席は圧倒的に白人層で埋め尽くされていることに気づきました。そこで、自分から動かなければ出会えない観客層がいることを痛感し、現在は、劇場にきてもらうのではなく、自分から「出向く」ということを大切にアートプロジェクトの企画を行なっています。昨年度公募アーティストとして参加した『クロスプレイ東松山』は、まさに自分から「出向く」ことでしか出会えない経験でした。介護士さんや利用者さんと過ごした時間は、私たちは同じものをみて違うことを感じている、という至極当たり前のことへの戸惑いと葛藤の連続でした。何に価値を感じ、何に希少性を感じるのか、の背景に潜む断絶ときちんと向き合い、「違う」ことを恐れるのではなく、歓迎できるようになりたい。クロスプレイ滞在を経て創作された『ケアと演技』という作品を通して、自己表現のためでなく、他者を想像するためのツールとして、演技という行為がもたらす他者との優しいつながりのかたちを模索します。
【公募プログラム滞在時記事】
『ケアと演技』舞台写真 (撮影:加藤甫)